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相続手続きはどの専門家に依頼したらいいの？ ｜ 当事務所の相続コラム（浦安・市川） ｜ 浦安・市川相続遺言相談室

最終更新日:2019/11/29

・遺言書作成
・遺産分割
・成年後見
・信託業務 

遺産相続手続きを進める際には専門的な知識や対応が必要なので専門家によるサポートが必要です。
相続手続きを相談・依頼できる専門家には弁護士、司法書士、税理士、信託銀行などいろいろありますが、誰に何を依頼できるかご存知でしょうか？

今回は相続手続きの専門家の違いや誰に相談・依頼するのが良いのか解説していきます。

1．弁護士

弁護士は「トラブル解決の専門家」です。相続においては以下のような事項に対応しています。

・遺言書作成
・遺言執行者就任
・遺産分割協議や調停、審判の代理
・遺産分割協議書の作成
・相続放棄、限定承認
・相続人や相続財産調査
・成年後見 

これらのうち弁護士にしかできないのは「交渉や調停、審判の代理業務」です。話し合いをしても他の相続人と意見が合わずもめてしまった場合には弁護士に依頼すると良いでしょう。
弁護士は司法書士と比べると一般的には費用が高くなるので、争いのない事案での相続人調査や遺言書・遺産分割協議書作成などは司法書士に依頼した方がリーズナブルなことが多いです。 

2．司法書士

司法書士は「不動産登記と各種相続手続きの専門家」です。相続においては以下のような業務に対応しています。

・遺言書、遺産分割協議書の作成
・遺言執行者就任
・相続放棄、限定承認
・相続人調査、相続財産調査
・不動産登記
・成年後見
・家族信託

トラブルが発生したときの遺産分割協議の代理や調停、審判の代理はできません。

司法書士の特徴は不動産登記ができることです。不動産を相続したら必ず登記しなければなりませんから、遺産に不動産が含まれているときには、他の相続人とトラブルにならない限りすべての対応を司法書士に任せるとスムーズに進みます。

3．税理士

税理士は「税金の専門家」です。対応しているのは以下のような業務です。

・相続税の計算、申告と納税
・生前贈与による節税対策
・家族信託

税金関係は税理士の専権事項なので、必ず税理士に依頼する必要があります。相続税が発生する事案では相続税関係に強い税理士を選んで申告や納税手続きを依頼しましょう。

4．信託銀行

信託銀行は、遺言書や財産を預かって各種の遺産相続手続きに対応します。

ただ信託銀行の場合、銀行自身が何らかの相続手続を行うのではなく、不動産登記は提携司法書士に依頼し税務は提携税理士に依頼するなど、全体を「コーディネイト」をするだけの役割です。また信託銀行の報酬は100万円以上であり、高額なイメージのある弁護士費用よりもさらに高くなるケースが多数です。

信託銀行がターゲットにしているのは一部の富裕層であり、一般では利用するメリットはほとんどないでしょう。

相続財産に不動産が含まれている場合、司法書士に登記を依頼する方が多数です。その場合、他の手続きもまとめてお任せ頂けましたらワンストップですべての手続きを完了できて手間が省けます。費用的にも弁護士よりリーズナブルです。

相続対応に迷われている方、専門家に相談してみたい方は、是非とも一度当事務所までご相談下さい。

この記事を担当した司法書士