新型コロナウイルスと遺言書
新型コロナウイルスで亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、罹患された方々の快復と感染終息を心から願っております。
医療体制の逼迫が懸念されるなか、最前線で闘う医療従事者や介護従事者の方、インフラや食料品など生活に不可欠な社会を支える仕事に従事される方には大変な感謝と頭の下がる思いです。
市中ではまだまだマスクや消毒液が手に入りにくい状態ではありますが、手洗いの徹底やマスクの着用、不要不急の外出自粛と3蜜空間を避け、外出時はソーシャルディスタンス(人との間に距離を取る)を意識するなど、感染拡大防止には一人ひとりの意識と対策の徹底が大切です。
毎日メディアでは感染者数が公表されていますが、、志村けんさんや岡江久美子さんの突然の訃報、また、検査後の自宅待機中に自宅で亡くなられた方や道で倒れて亡くなられたという報道が流れ、誰もが新型コロナウイルスの怖さを覚えたと同時に、「死」を身近に感じるようになったと思います。
当事務所では遺言に関するセミナーや相談会を毎年行っていますが、「遺言書を作っておくことを考えたいと思う」という声が多い一方で、実際に遺言書を書くまで行動を起こす方はまだまだ少ない状況でした。
ですが、新型コロナウイルスによって、ご自身や家族の健康や死について考える機会が生まれ、「できるときに遺言書を作っておいた方がいいのでは」と考える人が増えているように感じます。
実際、当事務所でも3月頃から遺言書の問い合わせが増えています。なかには「できる限り早く作っておきたい」という方もいます。
もちろん、遺言書を作っても、すぐに何も起きなければそれに越したことはありません。
私自身、職業柄、遺言書の大切さを痛感しているため、遺言書は以前からすでに作ってありますが、今回のことを受けて改めて内容の見直しを考えています。
そもそも人生はいつ誰に何が起こるかわからないということを再認識した今だからこそ、遺言書の作成や内容について考える機会ではないかと思います。
当事務所では、緊急事態宣言に伴う感染拡大防止や外出自粛要請を受け、事務所での面談のほか、お電話や郵送、テレビ電話相談(WEB相談)などでの対応も進めております。
実際に今依頼を受けて進めているお話でも、ご本人ができる限り外出を避けたいということで、お電話と郵送で作成まで進めています。
遺言について少しでもお考え・思いがある方はお気軽にご相談ください。
私自身を含めた一人ひとりの意識と対策の徹底により、一日でも早く終息することを切に願います。
※2020年4月25日時点の情報をもとに執筆しています。新型コロナウイルスの詳細な情報は厚労省の政府WEBサイト等をご確認ください。
この記事を担当した司法書士
司法書士法人・行政書士 オールシップ
代表
市山 智
- 保有資格
司法書士 行政書士
- 専門分野
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相続・遺言・成年後見・民事信託
- 経歴
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相続・遺言・生前対策を中心に取り扱う「司法書士法人・行政書士オールシップ」の代表。相続関係の手続きや成年後見等の財産管理など、年間300件以上の相談に対応。分かりやすく・笑顔で相談に乗れるよう心掛け、迅速・丁寧な対応で依頼者からの信頼も厚く、リピートや紹介での依頼も多い。相続関連書籍の執筆協力やセミナー・研修等の講師実績も多数あり。