2023年3月18日(日)「高齢者住宅の探し方と家族信託」セミナーの講師を担当しました。
2023年3月18日(日)、葛飾区にて、介護施設運営会社様主催のセミナーに講師として登壇いたしました。
今回は内容を二つに分け、前半には「高齢者住宅の探し方」、後半には「家族信託」のお話をさせていただきました。(本日は田中と市山の2名で担当です)
今はまだお元気だけど、介護や医療が必要になって自宅で暮らしていくのは不安になった時、どこでどのような暮らしをしていく選択肢があるのでしょう?
老人ホームと言っても介護や医療の必要性によっては入居できる種類が限られている場合もあります。介護度や医療の必要性にあった施設を選ぶのはもちろんのこと、それだけではなく、雰囲気や場所、お食事など本当に納得できる所を探したいですよね。
事務所内に併設している「浦安入居相談室」の相談員であり司法書士でもある田中が、実際に相談を受けたケースを交えながら、施設を選ぶポイントを説明させていただきました。
後半には、市山から「家族信託」のお話です。
「高齢になって、ひとりで暮らすことが不安になったら 施設に入居したい。施設入居にかかる費用は実家の売却代金で賄おう」とお考えの方も多いと思います。しかし、もしその時に認知症になってしまい判断能力が失われていたら、ご本人が売買契約を交わすことも、お子さんが代わりに売却をすることもできません。ご本人名義の預金も凍結されて引き出しができなくなってしまいます。
そのため、お子様が施設入居の費用を負担することになったり、長らく空き家になった遠方のご実家の管理をすることになるということも。これはお子様にとっても大きな負担になります。
こうしたことを防ぐ手法として注目されているのが「民事信託」です。
例えば、父と子で元気なうちから信託契約を結び、実家の名義を移しておくことで、いざという時にお子様が単独で管理や売却の契約が可能になります。(名義は移りますが、受益者はお父様なので不動産の売却代金はあくまでお父様のために使っていくことになります。)
今回は「施設入居」と「自宅の売却・管理」、様々な時点から高齢期の暮らし方についてのお悩みについてお話させていただき、とても貴重な機会となりました。
あいにくの雨の中でしたが、ご参加いただきました皆さま、貴重なお時間をありがとうございました。
この記事を担当した司法書士
司法書士法人・行政書士 オールシップ
代表
市山 智
- 保有資格
司法書士 行政書士
- 専門分野
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相続・遺言・成年後見・民事信託
- 経歴
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相続・遺言・生前対策を中心に取り扱う「司法書士法人・行政書士オールシップ」の代表。相続関係の手続きや成年後見等の財産管理など、年間300件以上の相談に対応。分かりやすく・笑顔で相談に乗れるよう心掛け、迅速・丁寧な対応で依頼者からの信頼も厚く、リピートや紹介での依頼も多い。相続関連書籍の執筆協力やセミナー・研修等の講師実績も多数あり。